2020年1月20日取材
シティテラス横浜 (住友不動産)
インプレッション1——神奈川県の象徴・横浜駅から徒歩8分のマンションである

「シティテラス横浜」は、住友不動産のマンション。住友不動産が横浜市内で分譲するマンションの場合「橫濱」と表記されることが多いのだが、このマンションは「シティテラス横浜」。「横浜」の表記が異なる。

その理由を尋ねたところ、「横浜駅に敬意を表して」とのこと。正式な駅名「横浜駅」と同じ字を使うことで、横浜駅に近いマンションであることの誇りを示しているわけだ。

横浜駅に近いことの誇り……今は、まさにそう言いたくなる状況が生まれている。

というのも、横浜駅から徒歩10分以内の新築分譲マンションがめっきり減ってしまったからだ。

今、横浜市は、横浜駅西口周辺を新たな開発拠点と位置づけている。

これまで、開発に力が入れられていたのは、みなとみらい21地区。ランドマークタワーやパシフィコ横浜があるみなとみらい21地区は、開発計画の満了が近づいている。

「みなとみらい21」に続く、横浜市の巨大開発プロジェクトが「エキサイトよこはま22」。横浜駅を中心に、「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を進める計画だ。

そのうち、「JR横浜タワー」と「JR鶴屋町ビル」は、2020東京五輪開催前のオープンを目指しており、現在、建設が急ピッチで進んでいる。その後も、横浜駅の西口エリアでは44階建てのビル建設計画など再開発事業が続くことになっている。

一方、再開発が続く横浜駅の西口エリアでは、「業務・商業専用地区」の指定を受けているところが多い。オフィスビルや商業ビル、ホテルなどを開発する場所で、新たなマンション開発が望めない場所だ。

考えてみれば、それは当然の話といえる。

神奈川県における横浜駅周辺は、東京都でいえば、東京駅周辺のような場所。東京駅周辺にマンションはみつからず、かなり離れた場所まで行かないと、マンションがない。東京駅ほどではないが、横浜駅の周辺、特に再開発が計画されている横浜駅西口エリアでも新たなマンション建設が行われにくい。

「シティテラス横浜」の建設地は、その横浜駅西口エリアで、ようやくマンションの建設が可能になる場所にあたる。これは、注目すべき立地特性だろう。

横浜駅から徒歩8分の「シティハウス横浜」は、再開発でさらに飛躍する横浜駅近くに誕生する希少な大規模マンションなのである。

インプレッション2——もう一つの駅・平沼橋駅から徒歩2分でありながら、落ち着いたレジデンスに

「シティテラス横浜」の建設地は、横浜駅から徒歩8分。横浜駅に近い場所なのだが、相鉄線の平沼橋駅へも徒歩2分となり、電車に乗ってひと駅2分で横浜駅に向かうこともできる。雨の日や暑い日は、ひと駅電車に乗るルートも活用できるわけだ。

建設地には以前、学校があった。その校舎移転に伴って、大規模マンションの建設が可能になった。

学校があったころから、建設地周辺は、夜はあでやかなネオンがきらめくような賑やかな場所ではなかった。もともと、相鉄線平沼橋駅周辺にはマンションが多く、明治33年(1900年)創立の神奈川県立平沼高校や岡野公園などがある、住宅系の場所。横浜駅から徒歩8分といっても、住宅地としての落ち着きがある。

その分、地味な場所という評価も生まれそうだ。しかし、「シティテラス横浜」が誕生することで、街のイメージは一新するだろう。

というのも、「シティテラス横浜」は、外観デザインが洗練されているのも特徴であるから。ガラス面が多く、直線を強調したシャープな印象で、建物前面の歩道を広くとることでも、街のイメージを変えてくれるはずだ。

横浜駅徒歩8分で、平沼橋駅から徒歩2分でありながら、落ち着いた生活を実現するマンション……総戸数が300戸を超える大規模マンションには、街の印象さえも変える「力」がある。

インプレッション3——3LDKは70㎡以上、ディスポーザーなど設備機器も充実する

「シティテラス横浜」の313戸は、1LDK〜3LDKの構成。そのうち、1LDKは7戸だけで、残りは2LDKと3LDKのファミリータイプとなる。

中心となるのは70㎡以上のゆとりある3LDK。それも、LD側の柱を極力住戸外に出すアウトポール設計で室内の有効面積を拡大。ウォークインクローゼットを2つ設ける住戸が多いなど、室内の収納スペースが充実しているのも特徴だ。

設備面の工夫も多く、キッチン設備ではディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機を標準設置。浴室にはミストサウナが設置され、バルコニーにはミニシンク(外部水栓)も付く。そして、二重床二重天井を採用。一部の窓には、断熱性にすぐれたLow-Eガラスも採用され、フルスペックと呼べる内容になっている。

このところ、首都圏では土地価格と建設費の上昇から、面積圧縮・省設備の傾向が出ている。60㎡前後の3LDKが現れ、ディスポーザーや食器洗い乾燥機などが省かれやすい。

その点、「シティテラス横浜」は、住戸が広く、設備充実なマンションになっている。それも、同マンションが高く評価される要因といえる。

インプレッション4——取材時点で価格未定。大規模のスケールメリットで、管理費・修繕積立金は抑えられる方向に

「シティテラス横浜」は、1月18日からモデルルームをグランドオープンし、販売開始は4月を見込んでいる。取材時点で、価格は未定。どのくらいの価格になるのか、興味がつのる。

といっても、「横浜駅から徒歩8分」「平沼橋駅から徒歩2分」の立地条件からすると、安さを期待するのは難しそうだ。

政府が発表する地価情報で、横浜駅周辺が位置する横浜市西区は毎年地価上昇が続いていることが認められ、マンション価格も上昇。昨年、横浜駅から徒歩12分で分譲された新築マンション価格は、3LDKが7000万円台を超えていた。

遡れば、2017年にはみなとみらい21の隣接エリアで「約212㎡が8億円」というマンション住戸も登場し、マスコミを賑わせた。「横浜でも、そんなに高額なのか」と驚いてしまうが、じつは横浜のポテンシャルは想像される以上に高い。

横浜市の現在人口は2020年1月1日時点で374万人に達していると推計されている。大阪市の推計人口(2019年12月1日)274万人より100万人も多い。大阪市より多くの人が住む都市なので、高額マンションを購入できる富裕層も多くなっているのだろう。

横浜駅西口エリアでも、新築マンション価格が上昇。が、みなとみらい21地区側の東口エリアと比べれば、上昇の仕方がまだ緩やかだ。東口エリアは、この10年ほどで倍くらい高くなった感がある。だから、みなとみらい21の隣接エリアで「約212㎡が8億円」というマンション住戸も登場したのである。

「エキサイトよこはま22」で開発が進む横浜駅西口エリア、この最先端の場所でマンション価格上昇が上昇するのは、これからが本番。今はまだ序章の時期なのかもしれない。

「シティテラス横浜」は、全313戸のスケールメリットで、毎月の管理費、修繕積立金は抑えた額になる方針という。その点は期待したいところだ。

加えて、マンション敷地内に保育園が設けられる計画もある。昨今、保育園を備えるような大規模マンションが少なくなってしまった。保育園があることは、子育て世帯にとって、注目すべき特徴といえる。

インプレッション5——今後の価格上昇を想定し、狙い目のマンションとなる

今、首都圏のマンションは価格上昇期に入っている。山手線内側を中心にした都心エリアでは、5億円、10億円というとんでもない価格のマンション住戸も登場しはじめた。その価格上昇は郊外に広がり始めている。

この先、2020年東京五輪の後には大きく値下がりすると予測する人もいたが、その声は徐々に小さくなっている。理由は、過去、五輪を開催した国で「五輪まで上昇し、その後一気に下がった」という国はないことが広く知られるようになったことが大きい。

前回1964年の東京五輪のとき、そしてソウル五輪の韓国、北京五輪の中国では、五輪の直後半年くらい経済と地価が下がったがすぐに持ち直して高い水準を続けた。8年ほど前にロンドン五輪を開いたイギリスは、息継ぎすることなく、8年近く経った今は高止まりとなっている。

五輪を開く国はインフラ整備を行い、それが経済を後押しするので、「一気に下落」とはならない。ロンドンの場合、市内各地で再開発を行い、街並を一新。その効果で地価が上昇している、と考えられている。

日本でもいろいろな街で再開発が行われ、横浜も生まれ変わっている。加えて、リニア中央新幹線、新東名高速道路、首都高都心環状線の造りかえ……大プロジェクトが五輪後も続くことになっており、それを考えれば「五輪後に一気に下がる」という説に首をかしげざるを得ない。

これから、主要スポットでの価格上昇が続くと考えれば、人口374万人を擁する横浜市で、再開発が本格化する横浜駅西口側で、横浜駅から徒歩8分に位置する「シティテラス横浜」の魅力はさらに増す。

まさに、注目のマンションである。