2018年11月5日取材
シティテラス八潮 (住友不動産)
インプレッション1——話題のマンションも、販売は最終期に入った

建物が完成し、販売を続けていたマンションが突如、人気沸騰。販売センターが賑わい、見学した人はほとんど買ってゆく、という状況が生まれた。

私がそのことをインターネットサイトの記事でレポートしたのが、2018年の冬。その後、新聞、テレビでも「人気マンション」として取り上げられた。すっかり有名になったマンションこそが、「シティテラス八潮」だ。

有名になった理由は、すでに建物が完成しているマンションが爆発的人気になるのは珍しいから。そして、都心に近いわりに、分譲価格が抑えられていることも大きい。

後で詳しく解説するが、最寄り駅のつくばエクスプレス「八潮」駅は、「東京」駅から約20分の所要時間。「吉祥寺」駅(約28分)や「二子玉川」駅(約29分)、成城学園前駅(約29分)より都心に近い。それなのに、分譲価格は、南向き中心の3LDKが2980万円から。3000万円台で多くの住戸が購入可能となる設定である。

都心部を中心に価格上昇が著しく、「八潮」駅周辺でも今後、新築マンションの価格上昇が見込まれている現在、「3LDKが2980万円から」という価格のインパクトは大きい。その結果、都内在住者の購入検討も目立つ。首都圏全体から注目されているマンションというわけだ。

といっても、「シティテラス八潮」はいつまでも分譲を続けられるわけではない。当然ながら、販売住戸がなくなれば、分譲は終了。残り住戸数からみて、2019年春までには終了になるのではないか。話題のマンションは、今、販売の最終期に入っている。

インプレッション2——都心への通勤が便利なことこそ、第一の注目点

「シティテラス八潮」の最寄り駅は、つくばエクスプレスで「秋葉原」駅から17分の「八潮」駅。駅からマンションまでは坂のないフラットな道を歩いて歩いて8分と近い。

このマンションに住んだとき、通勤・通学で「秋葉原」駅で電車を乗り換えて「東京」駅まで行くケースもあるだろう。その場合、電車の乗車時間は約20分に過ぎない。

極めて便利な立地といえる。

「八潮」駅から同マンションまでは徒歩8分。決して遠いわけではない。が、今の購入検討者は、「駅から徒歩7分以内」の物件を優先する……というか「駅から徒歩7分以内」に執着しがちだ。

理由は、インターネットサイトで物件探しをするとき、「徒歩3分以内」「徒歩5分以内」「徒歩7分以内」という絞り込み要因があるからだろう。「徒歩7分以内」の次は、「徒歩10分以内」と幅が広がる。

そこで、多くの人は「徒歩7分以内」で絞り込みを行いがち。そうなると、徒歩8分の物件は注目度が下がってしまう。いわば、「徒歩7分の壁」というべきものがあるわけだ。

徒歩7分と徒歩8分でどれほどの差があるのか、と考えてしまうのだが、一部の人は駅から徒歩8分の「シティテラス八潮」を最初から対象外にしがちだった。加えて、最寄りの八潮駅は快速電車が停車しない(区間快速や、通勤快速は停車する)ということもあり、販売当初の注目度は低かった。

考えてみれば、おかしな話である。「それは、おかしい」と気づく人が増えたことで、「シティテラス八潮」は、人気物件になったわけだ。

インプレッション3——周辺環境もよく、子育てしやすい現地周辺は、今、大きく変わり始めている

「シティテラス八潮」は埼玉県八潮市で、区画整理事業による新しい街づくりが進んでいるエリアに立地する。商業施設や小中学校、公園などが歩いて10分以内にそろうし、今後さらに発展してゆく街に暮らすという楽しみがある。

実際、「八潮」駅周辺では街づくりが急ピッチで進んでいる。

前回、取材に来たのが1月で、9ヶ月後の10月に同駅に降り立った。駅周辺には以前から建物が並んでいるので、大きな変化はない。しかし、駅から「シティテラス八潮」に向かう道筋には巨大な建物が建設中だった。屋内のテニス場で、大がかりなテニススクールになるのだという。

「シティテラス八潮」に向かう道筋には、活気と明るさが増している印象を受けた。この「前向き」なムードこそ、新しい街区に住む醍醐味というものだろう。

都心に近い駅周辺で、これからの発展も見込める街……となれば、資産価値の上昇も期待できそうだ。すでに、発展している場所はマンションの分譲価格も上がっている。「シティテラス八潮」は、抑えた価格設定で、将来の“大化け”も期待できる、私好みのマンションといえる。

加えて、八潮市は子育て支援に力を入れている、という立地特性もある。隣の流山市が子育て支援に力を入れていることを知っている人は多いが、じつは八潮市も流山市に負けず劣らず、子育て支援の力は強い。保育園の数が多いし、保育園はさらに増やして行く方針で、待機児童ゼロを目指している。

しかし、そのことを知らない人は多い。子育て世帯には狙い目の場所といえるだろう。

インプレッション4——完成した建物をみると、「これで、3LDKが2980万円から」と驚く

「シティテラス八潮」の注目度が高まっている理由は、完成した建物にもありそうだ。前述したとおり、建物は完成済みのため、実際の建物をみることができる。その存在感は、大きい。

全493戸とスケールが大きいだけではない。高級感と迫力も特徴である。

外壁にはシックな色合いのタイル張り部分が多く、白のグリッドが個性を演出。マンション全体の入り口であるエントランスには天然石を張った部分もある。

都心の高級マンションを思わせる外観で、これが「3LDKが2980万円から」の建物なのか、と驚いてしまう。

大規模マンションのスケールメリットで、共用施設が充実。ゲストルーム、キッチンスタジオ、キッズルーム、ラウンジなど多彩な施設がつくられているのも特徴だ。

そんな魅力的なマンションだからこそ、見学した人たちの多くが購入を決めているのだろう。

インプレッション5——今後の価格上昇を想定し、狙い目のマンションとなる

今、首都圏のマンションは価格上昇期に入っている。山手線内側を中心にした都心エリアでは、5億円、10億円というとんでもない価格のマンション住戸も登場しはじめた。その価格上昇は郊外に広がり始めている。

この先、2020年東京五輪の後には大きく値下がりすると予測する人もいるのだが、私はその予測に疑問を持っている。というのも、過去、五輪を開催した国で「五輪まで上昇し、その後一気に下がった」という国はないからだ。

前回1964年の東京五輪のとき、そしてソウル五輪の韓国、北京五輪の中国では、五輪の直後半年くらい経済と地価が下がったがすぐに持ち直して高い水準を続けた。6年前にロンドン五輪を開いたイギリスは、下がることなく、6年経った今も不動産価格上昇を続けている。

五輪を開く国はインフラ整備を行い、それが経済を後押しするので、「一気に下落」とはならないのだ。

日本でもリニア中央新幹線、新東名高速道路、首都高都心環状線の造りかえ……大プロジェクトが五輪後も続くことになっており、それを考えれば「五輪後に一気に下がる」という説に首をかしげざるを得ない。

これから、長い価格上昇期が続くと考えれば、3LDKが2980万円からという「シティテラス八潮」の価格設定は魅力的だ。

このように、便利な場所で価格を抑えたマンションは、今後、急速に姿を消して行くと、私はみている。消費税の税率アップは、その動きを加速させるだろう。

「シティテラス八潮」は、いろいろな意味でお買い得なマンションなのである。