
2021年6月取材
ブランシエラ熊本中央 (長谷工不動産、ホームステージ)

住宅評論家・櫻井幸雄が、分譲中マンション、もしくはこれから販売開始されるマンションをスマホ片手に取材。建設地と販売センターの周辺を歩き回り、「どんなマンションなのか」「注目すべきポイントは」を調べる。
今回現地調査に出向いたのは、九州の熊本県熊本市。熊本市の中心エリアに寄り添う中央区南熊本に建設される「ブランシエラ熊本中央」全112戸だ。
便利な場所で、敷地南側は公園に隣接。そして、3000万円台半ばからの価格で購入できる3LDKを多くそろえたマンションである。
説明中の動画はコメント入りで、動画中にだけ出している情報もある。ぜひ、音を出して視聴いただきたい。
熊本駅と建設地の周辺を現地調査する
━━熊本駅周辺から熊本中心エリアを抜け、建設地周辺を調査した。
調査1 知らない人のために……今の熊本中心エリアって、どんなところ?
熊本県の玄関口・JRの熊本駅は、2019年3月に新駅舎が開業。デザインコンセプトを安藤忠雄氏が手がけ、一部に熊本城の石垣「武者返し」をモチーフにして、荘厳で風格ある駅舎になっている。
そして、2021年4月には大型複合ビル「熊本駅ビル」にシネコンとともに新しい商業施設「アミュプラザくまもと」がオープンした。
熊本駅とともに、生まれ変わる熊本のシンボルとなる商業施設が「SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」。2019年に完成した、熊本桜町バスターミナルに付随した複合商業施設だ。

2011年に全線開通した九州新幹線で、博多駅から熊本駅への所要時間は40分弱。福岡中心エリアとの距離が縮まったことで、熊本市内は新しい時代に入ったと考えられる。

大きく生まれ変わる熊本駅周辺や「サクラマチ クマモト」周辺、そして以前からの中心地である鶴屋百貨店に、巨大なアーケード街である上通、下通を核に、熊本市の中心エリアは活気を増している。
活気が増すとともに、新築マンション価格も上昇。熊本駅周辺や「サクラマチ クマモト」エリアでは、70㎡台の3LDKの新築時価格が5000万円以上になるマンションも出現。その価格水準でも、好調に売れている。
福岡の中心エリアまで行きやすくなったことで、熊本駅周辺や熊本駅に近い熊本市中央区の価値が高まった、という側面もありそうだ。
この動きはしばらく続くと考えられる。
熊本駅と熊本駅周辺は、急速に近代化し、快適で便利な空間に生まれ変わっている。
熊本桜町バスターミナルに付随した複合商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」も新しい人気スポットだ。
JR熊本駅は、博多駅まで40分弱。福岡の中心エリアが身近になったことで、熊本駅周辺と熊本駅に近い中央区内は人気がさらに上昇。熊本駅や「サクラマチ クマモト」周辺では新築マンション価格の上昇も見られる。
調査2 マンションの建設地をじっくり調査
「ブランシエラ熊本中央」の建設地は熊本市中央区南熊本。JR豊肥本線「南熊本」駅徒歩9 分となる。
中心地から少し離れるが、熊本駅や中心地へのバスルートが豊富。そして、「サクラマチ クマモト」まで歩いても15分、下通まで徒歩13分なので、自転車やマイカーで熊本の中心部を日常使いしやすい立地である。
「ブランシエラ熊本中央」の建設地は中心エリアから少し離れるため、3000万円台中盤からの価格で購入できる3LDKが多くなる。無理なく購入できる熊本市中央区のマンションということになる。
敷地の目の前(南側)には公園がある。目の前に緑があり、将来にわたって日当たりのよさが確保される、という立地条件となる。
建設地と南側の公園をみると、開放的な場所であることがよく分かる。周囲は一戸建てを中心にした住宅エリアだ。
一方で、大きな病院やクリニックが多く、意外に生活しやすい、という長所もある。
熊本市立春竹小学校までは、徒歩7分だ。
徒歩10分以内に複数のスーパーマーケット、保育園もある便利な立地である。

「ブランシエラ熊本中央」は熊本市の中央区内に建設されるマンションである。
中央区の中心街からは少し離れるが、その分、開放感が大きい場所で、敷地の南側は公園。一戸建て中心の住宅街にも囲まれ、落ち着いた住環境も備わる。
3000万円台半ばからの予算で3LDKを探すことができるのも
「サクラマチ クマモト」や下通などに自転車やマイカーで出かけやすい。
建設地の周囲には病院やクリニックが多いのも、注目すべきポイントとなる。
子育て世帯にとっては、熊本市立春竹小学校まで歩いて7分であることも、利点となるだろう。

販売センター内で、プロとしての注目ポイントを解説したい
━━「ブランシエラ熊本中央」のマンションギャラリー(販売センター)を訪ね、その特徴をレポートする。

調査3 「ブランシエラ熊本中央」の販売センターで完成予想模型を見る
「ブランシエラ熊本中央」は、地上14階建て・全112戸の堂々としたマンションだ。
同マンションは、「マンションのことなら~」のCMやマンション管理で有名な長谷工グループが手がける熊本県初の分譲マンションとなる。
こういう「第1号物件」は、要注目だ。
というのも、「第1号物件」には、一層力が入れられるから。
価格以上の高品位マンションになる可能性が高いので、内容を見るのが楽しみだ。
早速、完成予想模型から見学を開始する。

その建物は、黒と白のコントラストが美しく、熊本城を思わせる端正なフォルムとなる。写真は、南を向いた建物正面側。
マンションの完成予想模型は、購入を検討するとき、じっくり観察したい。
マンションの外観は、資産価値を左右する重要な要素だと考えられる。その理由を解説しよう。
建物の東面にはエントランス(建物全体の入り口)があり、2層吹き抜けの立派なエントランスロビーも設けられる。
建物の下部、ヨーロッパの高級ブティックのようなデザインになっている部分の中に、エントランスロビーが設置される。

建物の北面。いわば、「裏側」になるのだが、デザインが美しい。
そして、敷地内には全戸分の駐車スペースを備えられている。駐車場利用料は月額1500円から、となっている。

さらに、長谷工グループのマンションだからこそ実現する災害対策が多いことも、「ブランシエラ熊本中央」の特徴となる。
まず、1階共用部に防災倉庫を設置。防災3点セットが備えられる。
3点セットとは、非常用飲用水生成システム「WELL UP(ウェルアップ)」とかまどスツール、マンホールトイレを指す。
非常用飲用水生成システム「WELL UP(ウェルアップ)」は、雨水や川の水、場合によっては泥水も安全な飲み水に変える大型の装置。かまどスツールは、普段、敷地内の椅子として使えて、災害時には炊き出し用のかまどとして利用できるもの。マンホールトイレは、断水でトイレが使えないときでも、マンホールの上に設置し、小型テントで覆い、非常用のトイレとして使えるものだ。

「ブランシエラ熊本中央」はマンションづくりのオーソリティ、長谷工グループの熊本初物件となる。
その建物は、熊本城を連想させる黒と白で端正なデザイン。
タイル、ガラス面が多く、風格のよさを長く保つ建物になっている。
エントランスロビーは2層吹き抜け。
美しい外観、ゆったりしたエントランスロビーは、好印象を与える。これは、マンションの資産価値を長く維持する効果を生む。
敷地内に全戸分の駐車場を備え、駐車場使用料は月額1500円からの設定だ。
非常時に活躍する防災3点セットを備え、災害に強いマンションでもある。
調査4 モデルルームで、住み心地を確認
「ブランシエラ熊本中央」で購入できる住戸は、専有面積56㎡台~81㎡台の2LDK~4LDK。70㎡前後の3LDKが中心となり、3000万円台半ばからの価格で購入できる3LDKが多くなっている。
そのモデルルームでは、新しい提案や細やかな工夫を見学することができる。
モデルルームの調査を開始した。
「ブランシエラ熊本中央」は、住戸内のつくりのよさ、工夫の多さが特徴になる。その特徴は、玄関部分から豊富に凝らされている。
続けて、趣味の部屋として提案されているスペースを見る。
LDK(リビングダイニングキッチン)には、気持ちよく暮らすための提案が多く、コーナーサッシが印象的だ。
システムキッチンは、オープンタイプ。リビングダイニングと一体化した開放的なキッチンだ。ここにも、暮らしやすさの工夫が凝らされている。
LDKでは、柱が住戸内に食い込むことがなく、下がり天井もほとんどない。すっきりした室内を実現している。
バルコニーはゆったりと広く、水栓が設置される。さらに、災害に強い工夫も施される
「ブランシエラ熊本中央」は、住戸内設備の質がびっくりするくらい高い。

たとえば、トイレには蓋の開け閉めをはじめとした自動機能が付いている。
洗面所には、掃除を楽にする工夫も。浴室に窓が付く住戸もある。
「ブランシエラ熊本中央」は、住戸内にも工夫が多いマンションだ。
その間取りは、2LDK~4LDKと幅広い。
玄関前のインターホンはカメラ付き。玄関ドアは指はさみ防止付き。
住戸の天井高は2m50㎝ある(一般的には2m40㎝が多い)。
バルコニーに面した窓は高さ2mのハイサッシ。コーナーサッシ付きの住戸がモデルルームとして公開されている。
キッチンはオープンタイプで、見栄えのよいシステムキッチンが提案されていた。
バルコニーは奥行2mとゆったり。外部水栓も付く。
バルコニーで、隣戸との間にはコンクリート造の頑丈な壁を設置。蹴破ることができるパーテーションは最小限にしてある。これで、強風によって、パーテーションが壊れることを防いでいる。これも、災害に対する工夫の1つだ。
トイレの自動機能や掃除が楽な洗面台など、全体として住み心地を高める工夫が多いマンションである。
「ブランシエラ熊本中央」は、長谷工グループの熊本進出第1号マンションだ。
こういう記念碑的なマンションは、商品企画に力が入れられる。
初めてのマンションで評価を下げるような物件はつくれない、と考えるからだ。
つまり、抑えた販売価格で、質の高いマンションが実現することになる。
購入者にとっては、狙い目となるわけだ。
建設地は、便利な中央区内。といっても、便利な中心部から1歩離れた場所なので、開放感や落ち着きが感じられる場所。そして、納得感ある分譲価格を実現できる場所だ。
「ブランシエラ熊本中央」は、マンション価格が上昇している熊本市中央区で、現実的に購入しやすく、建物の信頼度が高い注目のマンションとなる。

◆「ブランシエラ熊本中央」公式サイトはこちら