
2021年10月取材
ブランシエラ那覇曙プレミスト (長谷工不動産、大和ハウス工業)

住宅評論家・櫻井幸雄が、分譲中マンション、もしくはこれから販売開始されるマンションをスマホ片手に取材。建設地と最寄り駅、そして販売センターを歩き回り、「どんなマンションなのか」「注目すべきポイントは」を調べる。
今回は、この企画で初の沖縄取材。そして、日本で初めて民泊利用可能な住戸フロアを設定した「ブランシエラ那覇曙プレミスト」をいち早く現地調査した。
説明中の動画はコメント入りで、動画中にだけ出している情報もある。ぜひ、音を出して視聴いただきたい。
那覇市内の建設地周辺を現地調査する
━━那覇空港から取材を開始。建設地の立地特性を実際に歩いて調査した。

調査1 知らない人のために……今の那覇空港・那覇に起きている出来事を紹介
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は、那覇市内に建設されるマンション。那覇空港からは車で約10分の距離だ。
その那覇空港は、2020年3月から第二滑走路の共用が始まり、年間発着回数が1.8倍に増えた。
コロナ禍で埋もれてしまった感があるが、東京や大阪その他各地から沖縄に行きやすいよう、那覇空港が刷新されていたのである。

飛行機から空港建物への通路。沖縄の気温の高さを実感し、テンションが上がる瞬間だ。

日陰が多くなるように工夫されている那覇空港。この風景を見ると、沖縄に来た実感が沸く。

空港から那覇中心地を経て「ブランシエラ那覇曙プレミスト」建設地まで10分程度だ。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の建設地は、沖縄西海岸道路に近く、浦添市にも近い。
それは、那覇市内という都心にありながら、各リゾートに近いことを意味し、同マンションの大きな利点となっている。

もともと、沖縄では本島の西側にビーチリゾートが集まっていた。西側には、波が穏やかなビーチが多く、「美ら海水族館」や「美浜アメリカンビレッジ」など観光スポット、商業施設も集まっているため、リゾートエリアとして発展したのだろう。
その沖縄本島西側を「西海岸」と呼ぶようになったのは、2018年、沖縄西海岸道路の主要部分が開通したときからだ。
沖縄西海岸道路は海沿いの国道で、一部海の上を通るリゾート感あふれた道だ。道路沿いに2019年夏、「PARCOシティ」が完成したことで、沖縄で一番ホットな場所になっている。
そのルートを説明しよう。
建設地に近い浦添市には、米軍施設「キャンプ・キンザー」が返還され、新しい街づくりが行われる、という近い将来の楽しみもある。
キャンプ・キンザーは東京ドーム57個分、約268ヘクタールもの広さがある。米軍の補給基地と居住施設がある場所で、現在は緑のエリアに集合住宅がゆったりと配置されている。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は、那覇市内に建設される最新のマンションだ。
その建設地は、那覇空港からは車で10分ほど。
新設された沖縄西海岸道路にも近くて、便利だ。
沖縄西海岸道路は、宜野湾、北谷といったリゾートエリアにつながり、沿線に「PARCOシティ」がオープンしたことで、今、沖縄で一番ホットな場所になっている。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は沖縄西海岸道路を利用しやすく、楽しみが広がる。那覇市内という都心部にありながら、リゾートエリアにも近い暮らしが実現する。
隣接する浦添市では米軍施設「キャンプ・キンザー」の返還も決まり、その再開発にも期待が高まる。
調査2 マンション周囲をじっくり調査
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の建設地は公園・道路を挟んで海に面し、オーシャンフロントとなる。
那覇市内において海に面したマンションは、じつは珍しい。
那覇市内のマンションは、上層階から遠くに海が見える、というのが普通。目の前が海というマンションは探しにくい。
取材当日は、あいにくの曇り空だったが、海の近さ、開放感の大きさは実感できた。
窓からの見晴らしのよい住戸が多くなるはずだ。
※当日は、風が強く、マイクに風音が大きく入ってしまった。録音技術が未熟だったことをご容赦いただきたい。
海とマンション建設地の間にある緑地帯は、「安謝緑地(あじゃりょくち)」という。恵まれた立地条件である。
加えて、マンションの敷地は3辺が公道に面する三方接道。開放感が大きい点も特徴となる。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」から歩いて10分程度の場所に、マリーナもある。ダイビングや釣りに出かける船も出て行く場所である。マリンスポーツが身近で愉しめ、それでいて那覇中心部にも近い
夫が釣りやゴルフに出かけた後、妻は都心部でショッピングを楽しむ……それぞれが好きな時間を過ごしやすいわけだ。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は那覇市内にあって、海が目の前に広がる。この立地条件は非常に希少だ。
建設地の前は公道で、緑地があり、その先が海になる。
マンションの敷地は3辺が公道に面する三方接道。開放感が大きい立地と評価される。
マンションから歩いて10分程度のところに、マリーナもある。マリーナはダイビングの集合場所にもなっており楽しみが広がる。

販売センターで模型やモデルルームを見学。プロとしての注目ポイントを解説
━━「ブランシエラ那覇曙プレミスト」のマンションギャラリー(販売センター)を訪ね、その特徴をレポートする。

調査3 「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の民泊に関する最新の工夫を調査
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」には、新築分譲マンションとして、極めて珍しい工夫を凝らしている。
それは、民泊に活用できる住戸のフロアを設けていること。一般の住居用フロアと民泊利用可能住戸のフロアを分け、民泊利用可能な住戸のフロアに特別な工夫を凝らしている。この工夫が画期的だし、大きな効果も期待できる。
その内容を説明したい。
まず、「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は、地上14階建て・全117戸の外観も美しいマンションだ。
同マンションは、「マンションのことなら~」のCMやマンション管理で有名な長谷工グループの長谷工不動産、そして沖縄でのマンション分譲実績が多い大和ハウス工業の共同事業となる。

建物は、白を基調にし、青い空、青い海とのコントラストが美しい外観デザインが採用される。建物は北向きの棟と東向きの棟に分かれる。
海が正面に見えるのは、北向きの棟だ。
夏の日差しが強い沖縄では、「家は南向き」にこだわらない。
だいたい、沖縄に残る古民家は屋根の軒が深く、家の中に直射日光が入らないようにされていた。
日が入ることより、涼しさが大事。そして、眺望が重要という考え方だ。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は海が見える北向き住戸を多くし、眺望を遮らないように、ガラス手すりを大部分の住戸に採用するマンションとなる。
そして、北向き棟と東向き棟の10階から14階を民泊利用可能な住戸のフロアとした。民泊活用することを考えて工夫を凝らしたフロアがあるわけだ。
民泊利用可能な住戸のフロアと居住用住戸のフロアをはっきり分ける。これは、賢いやり方だと評価される。その理由を説明したい。
民泊利用可能な住戸は、1年のうち180日を民泊として貸し出すことができる。残りの日数は自分たちのリゾートマンションとして利用するのだが、別の活用法も考えられる。
沖縄の場合、夏のハイシーズンを中心に民泊利用されることが多くなるはず。
一方で、冬のシーズンは避寒利用の長期滞在者やプロ野球のキャンプ関係者にマンスリーで貸すこともできそうだ。
このように、季節により異なる貸し方ができるのは、沖縄ならではだろう。
民泊やマンスリーで住戸を貸すとき、鍵の受け渡しやマンション内での住み分けに関しても、新しい工夫が採用されている。
民泊利用可能な住戸では、間取りにも工夫が凝らされる。
さらに、住宅の専門家としての解説を加えさせていただきたい。
民泊利用可能住戸が設けられるフロアは、眺めのよい上層階。一般的に、眺めのよい上層階は、下層階より価格設定が高くなるものだ。
価格は高くなるが、眺めがよいと泊まりたいという宿泊客が増えるはず。つまり、民泊として利用しやすくなるため、民泊利用を計画している人たちにとっては、価格が高くても好ましい住戸となる。
実際、「ブランシエラ那覇曙プレミスト」で、海側を向いた棟の10階から14階の民泊住戸は人気が高く、ほと
高額でも上層階住戸を買いたいという人が多かったわけだ。
一方で、2階から9階は、販売価格は割安になる。これは、居住用として住戸を買う人には喜ばしい状況となる。
非常に、よくできたマンションといえるだろう。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は、空の青、海の青とのコントラストが美しい白を基調にしたマンションとなる。
地上14階建て・全117戸で、海が正面に見える北向き棟と東向き棟に分かれる。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は、一般の住居用フロアと民泊利用可能住戸のフロアをはっきり分けて
民泊として利用できる住戸は、10階から14階に配置される。
民泊利用可能な住戸があるフロアには特別な工夫を凝らしており、この工夫が画期的だし、大きな効果も期待できる。
調査4 「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の建物の特徴とモデルルームを調査した。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の建物には、その他の特徴も多い。
たとえば、屋上テラスが設けられている。
全117戸に対して100%設置される敷地内駐車場にも工夫がある。
さらに、共用施設として、ムードのよいバーも設けられる計画。ちなみに、昼間はコーヒーや紅茶が提供され、パーティールームとしても活用できる。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の住戸は、専有面積57㎡台~73㎡台の2LDKと3LDKで構成される。
そのモデルルームでは、基本的なつくりのよさが目立った。
たとえば、室内の床は2重床となり、歩くときの感触がしっかりしている。
モデルルームは、海の方向を向いた北向き住戸で、73.81㎡の角住戸タイプ。リビングダイニングでは、大きな窓とそれが生み出す開放感が特筆される。
センター開きの窓も開放感を盛り上げてくれる。
これが、バルコニーに設置される水栓だ。

天井の高さは一般的な2m40㎝を大きく凌ぐ2m55㎝。間取り四隅の柱形を極力、住戸の外に出すことで、室内の有効面積を拡大。天井の一部が下がる・下がり天井も少ない。基本的なつくりのよさが目立つマンションである。
開放感が大きいのは、キッチン部分も同様。モデルルームでは、ひときわ開放感が大きいフルオープン型のキッチンが提案されていた。
多くのマンションでは、キッチン部分の壁を取り外し、フルオープン型にしたくても、できないケースが多い。キッチン前の壁に配水管などが入っているためだ。その点、「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は配水管の位置を工夫し、キッチンの壁を取り外すことができる。そのため、リフォームの可能性が広がることになる。
きれいにつくられているなあ、と感心したのが、トイレ部分。便器がスタイリッシュで、手洗いが別になっている。非常に高級な仕様である。
美しく、使いやすそうな洗面所

以前、沖縄では「シャワーだけで浴槽なし」の浴室が多かった。しかし、今は、しっかり浴槽を設置するケースが増えている。「ブランシエラ那覇曙プレミスト」も浴槽が付いている。

さらに、「ブランシエラ那覇曙プレミスト」では、台風などの自然災害への対策にも力が入れられる。
たとえば、バルコニーのガラス手すりは、強風に耐えるように強度を高めている。
さらに、長谷工グループのマンションだからこそ実現する災害対策が多いことも特徴となる。
まず、防災倉庫に防災3点セットが備えられる。
3点セットとは、非常用飲用水生成システム「WELL UPマリン(ウェルアップマリン)」とかまどスツール、マンホールトイレを指す。マンホールトイレは、断水でトイレが使えないときでも、マンホールの上に設置し、小型テントで覆い、非常用のトイレとして使えるものだ。
非常用飲用水生成システム「WELL UPマリン(ウェルアップマリン)」は、海水を安全な飲み水に変える大型の装置である。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は、全体的に工夫が多いマンションだ。
屋上テラスが付き、バーラウンジもある。
バーラウンジでは昼間、コーヒーや紅茶が提供され、パーティにも使える。
駐車場は、民泊用の平置き式と機械式が設けられる。
住戸は専有面積57㎡台~73㎡台の2LDKと3LDKで構成される。
リビングの天井高は2m55㎝あり、開放感が大きい。
バルコニーに面した窓はセンター開き。
バルコニーには水栓も付く。
キッチンはオープンタイプで、見栄えのよいシステムキッチンが提案されていた。
トイレは、ひときわ立派だ。
災害が起きたときの対策も万全である。
「ブランシエラ那覇曙プレミスト」は那覇市内で、海が目の前になる立地でまず注目されるマンションだ。
利便性の高い西海岸道路に近く、那覇中心地とリゾートエリアの中間点に位置している。
恵まれた立地特性から、民泊利用が多いことを想定し、民泊利用可
民泊利用可能な住戸は人気が高く、海がすぐ目の前に見える住戸は
居住用住戸は、下層階に設けられる分、価格に割安感がある。約66㎡の3LDKが3398万円台からの設定である。
民泊利用可能な住戸の価格は、約70.27㎡の3LDKが4698万円台からの設定だ。
沖縄のマンションだが、東京サテライトでの説明も行われている。

◆「ブランシエラ那覇曙プレミスト」公式サイトはこちら