プレミスト旭川ザ・タワー(大和ハウス工業)

2023年4月取材

プレミスト旭川ザ・タワー (大和ハウス工業)

住宅評論家・櫻井幸雄が、分譲中マンション、もしくはこれから販売開始されるマンションをスマホ片手に取材。建設地と最寄り駅、そして販売センターを歩き回り、「どんなマンションなのか」「注目すべきポイントは」を調べる。
今回、取材したのは、北海道の旭川市で分譲されているマンション「プレミスト旭川ザ・タワー」。
旭川で超高層マンションの最上階で3億5000万円の住戸が売り出され、抽選になる人気ぶり……このニュースは、全国的に注目されている。
旭川駅は札幌駅から130キロメートル以上離れており、JRの特急電車でも1時間半。その場所で、高額住戸が抽選になるほど人気になっている理由はどこにあるのか。
答えを知るため、2023年4月、旭川の販売センターと建設地を訪ねた。

旭川駅から建設地周辺を現地調査する
━━旭川駅とイオンモールに近い便利さ、そして現地周辺の立地特性を実際に歩いて調査した。

調査1 旭川駅とイオンモールに一番近いマンションになる

「プレミスト旭川ザ・タワー」の建設地は、とにかく駅に近い。旭川駅から徒歩4分で、駅から建設地の間に「イオンモール旭川駅前」がある。

駅前広場に面して、イオンモールがある。イオンモールの先、横断歩道を渡った先にクレーンが見える。そこが「プレミスト旭川ザ・タワー」の建設地だ。

これまで旭川駅周辺で分譲されたマンションは、もっと駅から離れた場所に立地している。つまり、「プレミスト旭川ザ・タワー」は旭川駅とイオンモールに一番近いマンションとなる。

加えて、「プレミスト旭川ザ・タワー」の建設地は平和通買物公園に面しているのも特徴。以前は、デパートがあった場所に建設される超高層マンションとなる。

「平和通買物公園」は、約50年前に完成した「日本初の歩行者専用道路」。幅約20mで長さは約1キロメートル。両脇に商業施設、飲食店が集まり、頻繁にイベントが開催される「旭川近郊エリアの中心」といえる場所である。

その平和通買物公園の入り口(駅に近い側)部分に同マンションは建設されるため、旭川の街を知っている地元民ならば、「あそこは特別」との思いが強くなる。同じ条件を持つマンションは、今後も出てこないのではないか。
いわゆる「唯一無二」の立地であり、しかも旭川市内で最高層のタワーマンション……注目度が高くなるのは当然である。

駅前広場から、建設地を見ると、このようになる。

駅と駅前広場、イオンモール、そして、黒いクレーンが見える場所が建設地だ。
まとめ

「プレミスト旭川ザ・タワー」は、旭川駅に近く、駅と建設地の間にイオンモールがある。
しかも、商業施設が集まる歩行者専用道路の「平和通買物公園」にも面している。
以前はデパートがあった場所。そう考えると、よくぞマンションが建設できた、との思いが強くなる。
このようなマンションは資産価値が高く保たれる。
というのも、駅に近く、便利なマンションには「あんな場所に住んでみたい」という人が絶えない。それが、中古人気を支えるからだ。
「プレミスト旭川ザ・タワー」は、利便性に加えて資産性の面でも秀でたマンションということになる。

調査2 東京の人がセカンドハウスとして購入するマンションでもある。その理由は?

「プレミスト旭川ザ・タワー」には、セカンドハウス利用の道外購入者が多いという特徴もある。
東京の人が旭川に建つ超高層マンションを買う……その理由も、現地の取材で納得のゆく答えが得られた。

東京の人間が北海道でセカンドハウスを持ちたいと考えたとき、どんな家に憧れるだろうか。
たとえば、アニメに出てくるような大草原の一軒家。

旭川の郊外エリアには、北海道らしい光景が広がる。

しかしながら、そのような家に住むことの大変さは、北海道に住む人ならば誰でもわかる。
まず、真冬に雪で隔絶される可能性がある。そして屋根の雪下ろしや周囲の道を雪かきしなければならないことも考えれば、大草原の一軒家がのんびりしたセカンドライフに向くとは考えにくい。
その点、マンションならば、雪下ろしも雪かきもしなくて済む。
雪下ろしや雪かきとは無縁で、しかも冬の間も生活しやすい大都市、たとえば、札幌中心部のマンションが近年、道民の人気を集めるようになった。

札幌中心部のマンション群

しかしながら、東京からのセカンドハウス購入者となると、札幌中心部のマンションに憧れる人ばかりではない。
もちろん、札幌中心地であれば、便利なことこの上ないだろう。しかし、東京からのセカンドハウス購入者は、北海道では雄大な自然の中でキャンプやゴルフ、スキー、釣りなどを楽しみたいと考える人が少なからずいる。札幌中心部の「便利な都会暮らし」に憧れる人ばかりではないのだ。

北海道の自然に憧れる人にとって、旭川には大きな利点がある。
まず、北海道の中心部に位置するため、道内のどこにでも車で出かけやすい。北海道ライフを満喫する拠点となるわけだ。

「プレミスト旭川ザ・タワー」の上層階からは、雄大な北海道の景色も満喫できる。

また、旭川であれば、東京から飛行機での往復が楽という利点がある。
というのも、旭川空港から旭川駅まで車で30分程度の所要時間。これは、新千歳空港から札幌中心部まで行くよりも早い。
旭川のマンションは、セカンドハウス利用者にとって、好ましい条件を複数備えているのだ。

まとめ

「プレミスト旭川ザ・タワー」の建設地は買物や飲食に便利で、窓から見える眺望は雄大。
北海道の中心に位置するので、北海道各地に出かけるのに好都合だ。
旭川駅は旭川空港からも近い。
東京の人が旭川でセカンドハウスとしてマンションを購入するのには、納得できる理由があるわけだ。
つまり、「プレミスト旭川ザ・タワー」の立地は、道民にとっても、東京からのセカンドハウス購入検討者にとっても、得がたい特徴を備えていることになる。

マンションサロンを訪ね、模型やモデルルームでプロとしての注目ポイントを解説したい
━━「プレミスト旭川ザ・タワー」のマンションサロンは、旭川駅からあるいて、7、8分のところにある。じつは、駅から徒歩4分の現地より遠い。建設地の近くでは、マンションサロンをつくる空地がなかったのだろう。それだけ便利な場所に建設されるマンションということになる。

調査3 マンションサロンで、建物完成予想模型とモデルルームを見る

「プレミスト旭川ザ・タワー」は、旭川市で最高層となる地上25階建てで、全151戸の大規模超高層マンションだ。

建物完成予想模型で、建物が平和通買物公園に面していることがよく分かる。
そして、1階と2階には店舗が入ることになっている。それは、マンション住人にとっても便利な要因となる。

建物は制震構造を採用。
旭川市内は、もともと地盤が強固で北海道に地震が発生したときも、揺れが少ない場所として知られている。その旭川で制震構造を採用……地震に際して、十分な備えといえる。
日々の生活では各フロアにゴミ集積場があり、24時間いつでもゴミ出しができる。
それは、旭川市内の分譲マンションでこれまでなかった仕組みとなる。

続けて、モデルルームを見学した。
「プレミスト旭川ザ・タワー」の最高額住戸は3億5000万円(すでに販売済み)だが、すべての住戸がそれほど高いわけではない。
 中層、低層には4000万円台の3LDKもある。その価格帯で79㎡の広さが中心となるので、十分に広いといえる。札幌の中心部では、なかなか実現しにくい価格と広さだろう。
「プレミスト旭川ザ・タワー」では3億円を超える住戸も、4000万円台の3LDKも注目されている。それは、建物のつくりのよさ、設備仕様のレベルの高さも理由と考えられる。

モデルルームは、約100㎡の住戸。二重床で、天井高が2m50㎝もあるので、開放感が大きい。

そして、住戸内設備が充実する。
まず、ディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)が付く。

そして、食器洗い乾燥機も付く。食器洗い乾燥機はオプション設定されることが多いのだが、「プレミスト旭川ザ・タワー」では標準設置、つまり初めから付けられている。

旭川市内の分譲マンションで、ディスポーザーと食器洗い乾燥機を設置しているケースはこれまでなかった。
しかし、今のマンション生活でディスポーザーと食器洗い乾燥機は必要な設備と考えられる。理由は、マンションでオープン型のキッチンが当たり前になっているから。
オープン型=つまり、リビングと一体化したキッチンは開放的で気持ちがよい。一方で、キッチン内がリビングから丸見えになる、という特徴も生じてしまう。
丸見えになっても困らないようにするには、「生ゴミを見せない」とか「汚れた食器をシンクに置かない」といった生活スタイルが求められる。
そのとき、ディスポーザーと食器洗い乾燥機が役だってくれるわけだ。
ディスポーザーと食器洗い乾燥機は、見学者からも高く評価される設備となっている。

モデルルームには旭川家具が置かれている。
旭川が誇る家具に誇らしさを感じる見学者も多いだろう。

まとめ

「プレミスト旭川ザ・タワー」は、旭川市で最高層となる地上25階建てとなり、全151戸の大規模超高層マンション。
制震構造を採用し、地震に対しても安心感が大きい。
24時間いつでもゴミ出しができるし、住戸内ではディスポーザーと食器洗い乾燥機が標準設置となる。
建物のクオリティの高さで、3億円を超える住戸だけでなく、4000万円台で購入できる3LDKも人気が高い。

最後に

「プレミスト旭川ザ・タワー」は、希少性の高さで注目を集めるマンションだ。
旭川駅から徒歩4分で、平和通買物公園に接している。
日々の生活は便利だし、セカンドハウスとして北海道のマンションを買いたい、という人のニーズにもマッチした立地条件といえる。
これまで、旭川のマンションにはなかった「24時間いつでもゴミ出しOK」や「ディスポーザーと食器洗い乾燥機付き」などの工夫もある。
このマンションを買わないと、次はない……そう思う人が多いからこそ、3億円を超える住戸も、中層、下層の4000万円台3LDKも注目を集めているのだと実感した。 

◆「プレミスト旭川ザ・タワー」公式サイトはこちら