スクープ

これまで、他の記事に先駆けて、不動産の動きや注目物件を数多く報告してきました。いわゆる「スクープ」です。なかには、私の記事の後、追いかけるように複数の記事が出たものもあります。2015年以降の仕事から、スクープ的な記事見出しを、掲載媒体、掲載時期とともにまとめました。

スクープBEST3
① 2015年10月 「東京超都心」の不動産価格は五輪後も下がらない(毎日新聞インターネット版経済プレミア)

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「東京超都心」の不動産価格は五輪後も下がらない

東京の都心部では、3.3㎡あたり1000万円の新築分譲マンションが登場する可能性が強い。都心マンションは沸騰寸前なのである。
値上がりした都心マンションが、その後、どうなるか。
都心マンションは2020年東京五輪まで上がり続け、オリンピックの閉会とともに下がるという声が多い。私自身、東京五輪の招致が決まった2013年9月にはそう思っていた。しかし、今は別の思いにとらわれるようになった。「東京五輪の後も、都心は下がらないのではないか」と思い始めたのだ。

理由は、他の世界的大都市の動きにある。
東京は、パリ、ロンドン、ニューヨークに匹敵する大都市とされる。では、他の世界的大都市ではどんな動きが出ているのか。
パリとロンドンは以前から不動産の購入が困難な場所になっている。「買いたくても、売り物が出ない。住みたかったら賃貸を借りるしかない。その賃料は目の玉が飛び出るくらい高い」場所になっているのだ。
高い家賃を稼げるので、余計に所有者は手放さない。虎の子のような不動産をしっかり守っている状況だ。

これに対し、東京とニューヨークでは不動産の売り物が出る場所だった。しかし、近年はニューヨークも状況が一変。売り物が出にくい状況になってしまった。
残るのは、東京の都心部。その東京都心部で不動産を盛んに買っている人の中には外国人が多く含まれる。外国人は、パリやロンドン、ニューヨークの事情をよく知っているので、「東京の都心部で土地やマンションを購入できるのは今だけ」と思っているかもしれない。つまり、一度手に入れたら、手放さない可能性が高いのだ。
なかでも、千代田・中央・港・新宿・渋谷といった超都心エリアは、高騰した後、高止まりするのではないか。私には、そう思えてならない。実際、2015年10月現在、超都心エリアでは、土地の売り物が極端に減っている。これからの地価上昇を見越した土地オーナーが簡単に手放さなくなっているのだ。

超都心の中には住宅付置義務を設けている場所がある。オフィスビルを建設するときは、住宅も一緒につくりなさない、というのが住宅付置義務。住宅をつくる分、容積率の緩和などを行い、従来より大きな建物が建設できるようになっている。都心部の人口減少に頭を悩ませた行政が考え出した特例だ。
この制度を利用すれば、より大きな建物を建設できる。たとえば、オフィスだけなら10階建てまでしか建設が許されない場所で、オフィスの上に住宅を載せれば15階建てまで建設できる、というような状況が生まれる。この場合の住宅は賃貸住宅でもよいので、賃貸オフィス+賃貸マンションのビルを建てれば土地オーナーの儲けが大きくなる。
だから、土地を手放さず、賃貸で活用したほうがよい、と土地オーナーが考えるのは当然だろう。この付置義務も、分譲マンションが減る一因となる。
「今後、都心部で不動産の売り物が減る」と読めば、高騰した不動産価格にも「さほど高くない」という評価が生まれる。今、都心部のマンションが価格を上げながら即日完売を続けている背景には、そんな事情もありそうだ。
不動産はマネーゲームの対象になりやすい。そのマネーゲームは新たな局面に入っているのかもしれない。

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② 2018年12月 隠れた人気「和光市駅」23区内より優位の逆転現象(毎日新聞インターネット経済プレミアム)

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東武東上線和光市駅は、隠れた人気駅

「和光市駅」といっても、ゆかりのない人にはどんな駅か想像もつかないだろう。東武東上線の始発駅・池袋駅から快速急行や快速、急行、準急で2駅12分~14分ほどの駅で、埼玉県和光市に位置する。
都心寄りの隣駅が板橋区の成増駅。だから、和光市駅は都内から埼玉に入ってすぐの駅となる。こういうケースでは、「都内の駅は人気があるが、埼玉県に入ると、とたんに人気が落ちる」ことになりがち。少なくとも20世紀の間は、「23区内優位」だった。
ところが、今は「23区内優位」とは言い切れなくなっている。東京23区内より外側エリアのほうが「注目度は高い」というケースが目立つようになったからだ。
代表が、武蔵小杉駅。23区の外側で多摩川を越えた神奈川県川崎市なのだが、23区内と同等かそれ以上の人気と価格設定になっている。
 
東武東上線の和光市駅も、同様。近年、板橋区の成増駅よりも、埼玉県の和光市駅のほうが「憧れの駅」になってしまった。
和光市駅が注目を集める最大の理由は、「都心に向かう始発電車が利用しやすい」ことにある。もともと東武東上線の快速球急行や急行が停車する駅で、池袋駅まで近かった。それに加え、今は東京メトロ有楽町線と副都心線が乗り入れており、「有楽町線・副都心線の始発駅」という大きな特徴を持つようになった。その使い勝手が良好なのだ。

和光市駅における東京メトロ有楽町線・副都心線の始発電車はびっくりするくらい本数が多い。朝7時台を中心にした通勤時間帯はほぼ3分に1本程度の割合で始発電車が出る。有楽町線と副都心線で行き先が異なるため乗り分けは必要だが、それでも、朝の時間帯は「2,3本やり過ごせば、座って通勤」が可能となる。
2,3本といっても、待ち時間は6分から10分。それで座れるなら、待つ価値は大きい。それで、板橋区の成増駅よりも和光市駅の近くに住みたい、という人が増えてしまったわけだ。
 
和光市駅は、南口と北口でムードが大きく変わる。
イトーヨーカドーをはじめとした商業施設が多く、生活しやすいのは南口側。その南口側では2020年に駅直結の駅ビルができる計画もある。つまり、和光市駅南口側は、隠れた人気駅の注目スポットということになる。
もっとも、東武東上線の狙い目駅は、和光市駅だけというわけではない。和光市駅が人気を高める反動で、隣の成増駅は23区内であるにもかかわらず新築マンション価格が割安になっている。
さらに、成増—池袋間の8駅は、快速急行、快速、急行、準急がすべて通過し、停まるのは各駅停車のみ。その8駅には、商店街が発達している大山駅や高級住宅地として開発されたときわ台駅など、魅力的な駅が含まれる。
それら、“鈍行(どんこう)駅”ではマンション価格が抑えられているし、各駅停車の電車は比較的空いている、という長所もある。
始発電車の和光市駅か、お得感が大きい池袋寄りの駅か。東武東上線は、どの駅に住むかで、悩ましい。

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③ 2020年6月1テレワークを見据えて? 郊外で3000万円台半ばまでの新築3LDKが人気沸騰(Yahoo!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200619-00183619/

スクープ Archive
■2015年
●「山手線内側ブランド」でマンションが値上がりするワケ
——山手線内側だけが、著しく値上がりしており、この傾向が今後も続くことをいち早く報告。
2015年6月18日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●狙い目マンションが備える「広さ」「生ゴミ」「スロップシンク」
——価格上昇期は、面積を圧縮し、設備を省く物件が増えることに警鐘
2015年7月2日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●山が近く、緑豊かな都内・高尾に住む魅力
——高尾で分譲されているマンションが即日完売を続ける人気に
2015年9月3日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●「東京超都心」の不動産価格は五輪後も下がらない
——東京五輪の後、マンション価格が下がるという予測が出始めた頃から、反対の意見を出していました。
2015年10月1日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●<傾斜マンション>「青田売り」が抱える工期制限のワナ
2015年10月28日毎日新聞インターネット版経済プレミアム

■2016年
●7億4900万円のマンションが京都で売れた理由
―「ザ・パークハウス 京都鴨川御所東」全85戸の内容をレポート
2016年1月7日毎日新聞インターネット版経済プレミアム

●駅から遠い一戸建てが駅近マンションよりお得な理由
——郊外の土地付き一戸建てがマンションよりも安く売られていることをいち早く記事化。この時期が、一戸建ての本当の買い時だった。
2016年1月21日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●超都心15億円マンションが静かに“完売”
——「パークコート赤坂檜町ザ タワー」の唯一レポート
2016年3月3日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●3億円超えマンションの新しい売り方「アンダー」とは
——表に出さず、限られた人にだけ案内する売り方を初めてレポート
2016年7月14日毎日新聞インターネット版経済プレミアム

●「半投・半実」の動きが始まった
——都心部のマンションは、半分投資で半分実需(とりあえず、自分が住み、いずれ人に貸すかもしれない)という動きが出ている。
2016年5月20日櫻井幸雄の取材インプレッション

●首都圏で通勤が一番楽?「運河を眺めるあの路線」
——東京モノレール沿線の魅力にスポットライトをあてました。
2016年12月8日毎日新聞インターネット版経済プレミア

■2017年
●2107年「郊外一戸建てブーム」が起きそうな理由
——建売住宅が安く、購入者が戻ってきていることをいち早くレポート。
2017年1月5日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●震災液状化で地価下落「新浦安」に人が戻り始めた
——新浦安人気復活をいち早くレポート。
2017年4月6日毎日新聞インターネット版経済プレミア

■2018年
●五輪後の選手村4000戸分譲“瞬間蒸発”の可能性も
——五輪選手村の分譲で、湾岸マンション値崩れの予想もあるが、果たしてそうなるか。私の見解をレポート、
2018年1月25日毎日新聞インターネット版経済プレミア

●つくばエクスプレス八潮駅徒歩7分のマンションが、建物完成後に人気爆発
——売れ残りマンションとさえ言われた大規模マンションがじつは大人気マンションになっていうる事実を初めて報告。
2018年2月10日住まいサーフィン市況レポート

●高級マンションから「玄関が消える?」のウラ事情
―最先端の都心マンションで玄関の「たたき」が消えていることをいち早くレポート
2018年2月22日毎日新聞インターネット経済プレミアム

●駅近・再開発マンションが「高額住戸から売れる」理由
―各地に誕生する「地域一番立地」のマンションは、真っ先に誰が買うのかを解説
2018年5月10日毎日新聞インターネット経済プレミアム

●「庭付き一戸建て」は古い?いま流行は“2階の庭”
―戸建て住宅で、土の庭よりも、2階のバルコニーが好まれ、年々大きくなっている状況と理由を解説
2018年8月16日毎日新聞インターネット経済プレミアム

●ガソリン車廃止で、大通りに面したマンションが“大化け”する
2018年8月27日Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20180827-00094451/

●進化するマンション「全戸宅配ボックス付き」の時代に
―マンションで全戸宅配ボックス付きが誕生する理由とは
2018年10月4日毎日新聞インターネット経済プレミアム

●隠れた人気「和光市駅」23区内より優位の逆転現象
板橋区の隣、埼玉県和光市の和光市駅が人気を高めていることをいち早く報告
2018年12月6日毎日新聞インターネット経済プレミアム

●マンション外廊下はもう古い。急増する「内廊下方式」のメリット
―マンションで内廊下方式が増え始めた状況をいち早く報告
2018年12月10日毎日新聞インターネット版経済プレミアム

■2019年
●住まいの「終点」ではなくなった庭付き一戸建て。最後の憧れは、駅前マンション。
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20190108-00110257/
2019年1月8日Yahoo!ニュース

■2020年
●リニア中央新幹線で狙い目は本当に橋本駅か? 実は今、注目したい駅がある
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200105-00156943/
2020年1月5日Yahoo!ニュース

●あえて「車庫なし建売住宅」が、想像以上の人気で完売した理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200124-00159838/
2020年1月24日Yahoo!ニュース

●住宅市況にも新型コロナウィルスの影、中古売却には最悪のタイミング
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200324-00169285/
2020年3月24日Yahoo!ニュース

●コロナ収束後もテレワークが定着したら、人気が上がる住宅地を前向きに考えてみた
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200421-00174046/
2020年4月21日Yahoo!ニュース

●テレワークを見据えて? 郊外で3000万円台半ばまでの新築3LDKが人気沸騰
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200619-00183619/
2020年6月19日Yahoo!ニュース

●コロナ禍でも都心高額マンションが売れる予想外の展開 「完成済み」物件に熱い視線
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200717-00188134/
2020年7月17日Yahoo!ニュース

●「便器が来ない」問題に続き、コロナ禍で新築マンションに生じている困った状況とは?
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200826-00194544/
2020年8月26日Yahoo!ニュース

●田舎の古民家よりも「郊外の中古一戸建て」が現実的。シニアの住み替えに追い風か
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200811-00191466/
2020年8月11日Yahoo!ニュース

●今、地方都市で人気マンション続出。理由は「コロナ移住」ではなかった
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20201027-00204507/
2020年10月27日Yahoo!ニュース

●今、中古マンションが予想外の売れ行き。値引きしなくても成約続出する複雑な事情とは
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20201005-00200796/
2020年10月5日Yahoo!ニュース

■2021年
●なぜ、コロナ禍でもマンション購入者が減らない? マイホームを「今、あえて買う」理由とは
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20210108-00212268/
2021年1月8日Yahoo!ニュース

●コロナ禍の今、一戸建てが売れている。その理由が「2階建てだから」だったとは……
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20210219-00222788/
2021年2月19日Yahoo!ニュース

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