2022年8月、住友不動産様から依頼頂き取材しました。
シティハウス竹ノ塚 (住友不動産)
住宅評論家・櫻井幸雄が、分譲中マンション、もしくはこれから販売開始されるマンションをスマホ片手に取材。建設地と最寄り駅、そして販売センターを歩き回り、「どんなマンションなのか」「注目すべきポイントは」を調べる。
今回は、東京都足立区で9月販売開始予定のマンション「シティハウス竹ノ塚」をいち早く現地調査した。
建物が完成してから販売を開始したマンションであるため、現地と完成した建物の中を詳しくみてまわった。
説明中の動画はコメント入りで、動画中にだけ出している情報もある。ぜひ、音を出して視聴いただきたい。
竹ノ塚駅と建設地の周辺を現地調査する
━━東武スカイツリーライン竹ノ塚駅周辺から建設地までの近さ、建設地周辺の立地特性を実際に歩いて調査した。
調査1 知らない人のために……竹ノ塚駅って、どんなところ?
「シティハウス竹ノ塚」の最寄り駅は、東武スカイツリーライン竹ノ塚駅で、同駅から徒歩3分となる。
「駅から歩いて3分以内」のマンションは、中古での値下がり率が低く、値上がりする可能性が高い……それは、各種データで証明されているところ。これは、現地調査が楽しみな立地条件である。
では、東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅とは、どんな場所なのか。まず、竹ノ塚駅から調査を開始した。
東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅は、2022年3月に新しく生まれ変わった。駅構内やホームは非常にきれいだ。
駅のまわりは、まだ工事中のところがあるが、竹ノ塚駅を中心に約1.7㎞が高架となり、それまで渋滞の原因になっていた駅周辺の踏切がなくなった。
東京都足立区に位置する東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅は、東京駅や大手町駅まで、1回乗り換えで30分以内の所要時間となる。そして、竹ノ塚駅からは東京メトロ日比谷線の上り直通電車も出るし、始発電車も多い。竹ノ塚駅から出る上りの始発電車は、平日で1日36本ある。なかなか便利な駅なのだ。
時刻表を拡大すると、始発電車がわかりやすい。
竹ノ塚駅から5駅11分(通勤時間帯は13分)の北千住駅からは、JRや東京メトロ千代田線・半蔵門線、つくばエクスプレスが利用でき、都心各所へのアクセスがスムーズになる。
北千住の商業施設を利用しやすいし、竹ノ塚駅の隣駅・西新井駅には大型商業施設の「アリオ西新井」もある。
じつは、竹ノ塚駅にも商業施設が多い。同駅では、1960年代からUR都市機構による大規模な住宅開発が行われていたため、住宅地としての歴史が長く、商業エリアも発達している。
別角度から、竹ノ塚駅の駅周辺を見てみよう。
●2024年9月追記
2022年夏の取材時点で工事中だった竹ノ塚駅高架下は、大きく生まれ変わり、商業施設が集まった「EQUIA(エキア)竹ノ塚」がオープン。2024年秋には新たに東武ストアも開業することになっている。
駅周辺の利便性と楽しさが一段と増していることを付け加えたい。
「シティハウス竹ノ塚」の最寄り駅は、東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅。
駅舎は、2022年3月に新しくなったばかりで、美しく、モダンだ。人に自慢したくなるような駅である。
竹ノ塚駅から、東京メトロ日比谷線の直通電車を利用できる。
始発電車も多くあり、平日は、1日36本も始発電車があるので、座って通勤も可能となる。
途中の北千住駅でJRや東京メトロ千代田線・半蔵門線、つくばエクスプレスが利用でき、都心各所へのアクセスがよい。
竹ノ塚駅周辺は1960年代から住宅地として発展。そのため、駅周辺に賑わいがある。
調査2 マンション周囲をじっくり調査
「シティハウス竹ノ塚」の建設地は竹ノ塚駅から東武スカイツリーラインの高架沿いの道で、徒歩3分となる。
東京23区内で間違いなく「駅近」といえる立地特性が、まず希少である。
そして、電車の高架沿いといっても、電車の音はほとんど気にならなかった。防音壁があるし、ロングレール(200mほどつなぎ目のないレール)を採用しているからだろう。
電車の走行音は、実際に高架下やマンション内で確認することをオススメしたい。
ほかに。商店街を抜けるルートを通ることもでき、その場合は、「シティハウス竹ノ塚」のサブエントランスまで徒歩4分となる。
買物施設でいえば、「シティハウス竹ノ塚」から歩いて3分に「ピーコックストア竹の塚店」もある。
また、マンションから約800m圏内に保育施設や幼稚園が12もあり、明治34年創立の足立区立淵江小学校が通学校(徒歩8分)になるなど、子育て環境も整っている。
「シティハウス竹ノ塚」が所在する足立区には公園が多く、区立公園の広さでいえば、23区内で第1位となる。実際、「シティハウス竹ノ塚」から徒歩1分に「竹の塚第一公園」があり、「前沼公園」が徒歩5分、「竹北公園」が徒歩8分となる。
さらに、広大な「舎人公園」も身近で、潤いのある生活が実現するマンションといえる。
「シティハウス竹ノ塚」は東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅から高架沿いの道で、徒歩3分。「駅近」で、まず注目されるマンションだ。
商店街を歩くルートを選ぶこともでき、その場合は駅から徒歩4分となる。
竹ノ塚駅は、住宅地としての歴史が長く、商店街が発達している。
「シティハウス竹ノ塚」から徒歩3分に「ピーコックストア竹の塚店」がある。
周辺に保育施設や幼稚園が多く、歴史ある小学校が通学校。この小学校までは徒歩8分だ。
大小の公園が身近に多く。子育て環境がよい。
完成している実際の建物内で、プロとしての注目ポイントを解説
━━「シティハウス竹ノ塚」は、2022年5月に建物が完成してから販売を開始するマンションだ。そのため、実物の建物を見て、購入を検討できる、という長所が生まれる。
実際に、完成した建物を見てきたので、その様子をレポートしたい。
調査3 完成した建物の外観や共用部をじっくり見てきた
「シティハウス竹ノ塚」は、建物が完成しているマンションだが、いきなり建物内の見学はできない。最初はオンライン見学となり、その後、予約して建物内の見学が可能となる。
いわゆる「販売センター」は完成した建物内にはなく、北千住駅近くの「総合マンションギャラリー北千住館」が、その役割を担う。
今回は、特別に、完成した建物内を見せていただいた。
「シティハウス竹ノ塚」の建物まで、竹ノ塚駅から歩いて3分。高架沿いの道には信号がないので、ぴったり3分で「シティハウス竹ノ塚」に到着した。
完成した建物をみて、最初に感じたのは、日当たりのよさだ。
加えて、落ち着いた色合いで、洗練された外観デザインも好印象だ。
見た目が美しいだけでなく、住み心地を向上させる工夫もある。
その代表が、オートロックにハンズフリー方式を採用していること。これは、住戸の玄関キーをポケットやバッグに入れているだけで、オートロックが解錠される仕組みである。
続けて、共用部(住人がみんなで使用する部分)をみてゆこう。
まず、ゆとりあるエントランス部分をみてみよう。
「シティハウス竹ノ塚」には、「テレワークルーム」がある。近年、建物内にテレワークのためのスペースを備える分譲マンションが増えている。コロナ禍で、その内容がさらに充実。「シティハウス竹ノ塚」のテレワークルームも使いやすそうだった。
こちらが、テレワークルームの入り口
中に入ってみよう。
「シティハウス竹ノ塚」には、メインエントランスのほかに、サブエントランスもある。建物西側には、ペットの足洗い場も設けられていた。
外から見える建物表面は落ち着いた色合いでシックなデザインだったが、裏側にあたる開放廊下側は白いタイル張り部分が多く、明るい印象だ。
見た目の美しさとともに、変電設備(機械室)を2階に上げる、という災害対策にも注目。これは、「災害時に変電設備に水が入るとマンション内に停電が発生する」ことを教訓に、新たに生まれた工夫だ。
「シティハウス竹ノ塚」は、建物が完成してから販売を開始するマンションであるため、日当たりのよさや、静かさを実際の建物で確認できる。
さらに、ハンズフリー方式を採用したオートロックの使い勝手や、最新の共用施設「テレワークルーム」などの様子もみてまわることができる。
建物西側には、ペットの足洗い場もあった。
総戸数77戸のマンションなのに、共用施設の充実ぶりや工夫の多さは驚くばかりだった。
調査4 モデルルームとして公開されている住戸内で、居住性重視の特徴を見てまわる
完成した「シティハウス竹ノ塚」の建物で、住戸部分をみせてもらった。建物が完成すると、検討する住戸の眺望や日当たり、そして外からの音の聞こえ具合も現地にて確認できる。
その結果、確実なマンション購入が実現する。
「シティハウス竹ノ塚」の場合、高架線路が近いため、その音が住戸内でも聞こえるのではないか、と気にする人もいるだろう。その「気になる音」を現地にて確認できるわけだ。
建物内には、複数のモデルルームが設けられている。
同マンションは、平均専有面積が約71㎡とゆったりしているのも特徴。モデルルームでは、70.28㎡で居室が3つあるタイプをみせてもらった。
リビングでは、まず柱型が住戸の外に出してある点と、スライドドアに凝らされた工夫に注目。動画では触れていないが、窓には一般的な複層ガラスよりも断熱性能が高いLow-E複層ガラスが採用されている。これは、夏に直射日光が入ってきても、その熱を遮断する効果が大きいガラスだ。
夏の暑さが問題になっている現在、うれしい設備である。
続けて、バルコニーの工夫を紹介したい。
バルコニーで注目したいのは、スロップシンク(この場合は、ミニシンク)=水栓設備が付いていること。これで、鉢植えの水やりがしやすく、手も洗いやすくなる。
隣の住戸との境は、床面から天井までのパーティションで区切られる。
バルコニーには居住性重視の工夫が多い。駅から徒歩3分のマンションで、バルコニーにこれほど工夫を凝らしているのは珍しい。
次に、キッチン設備を見てゆこう。
システムキッチンには、ディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置となる。オープン型キッチンの暮らしを快適にする設備だ。
さらに、システムキッチンには、細やかな工夫が豊富だ。
浴室はミストサウナ付き。アクセントウォールや2本の物干し付きなど、見所が多かった。
最後に、重要な特徴を解説したい。
それは、住戸内に収納スペースが多いことだ。「シティハウス竹ノ塚」は駅から徒歩3分という便利な場所にありながら、住戸の平均専有面積が約71㎡。ゆったりした広さがあるため、住戸内の収納スペースが多い。すべての住戸にウォークインクローゼットがあり、それとは別に、納戸も1つ付く。収納充実のマンションでもあるわけだ。
「シティハウス竹ノ塚」の住戸は、平均71㎡とゆとりがある。
面積が広いだけでなく、バルコニー側の柱を外に出していることで、有効面積を拡大。開放感が大きいスライドドアなどの工夫で、のびのび暮らすことができそうだ。
ゆとりある広さを生かし、ウォークインクローゼットが2つに納戸が付くなど、収納充実のプランニングとなっている。
バルコニーにはミニシンクが付けられ、パーティションは床面から天井までのフルサイズだ。
キッチンにはディスポーザーと食器洗い乾燥機が設置され、浴室にはミストサウナも付く。設備充実のマンションであることも、「シティハウス竹ノ塚」の注目点となる。
ひととおり調査が終わったところで、「シティハウス竹ノ塚」から感じた特性を解説したい。
まず、このマンションは建物が完成してから販売を開始したマンションであることが大きな特徴。このような「完成販売マンション」には、どんな利点があるのか、解説したい。
続けて、「シティハウス竹ノ塚」の大きな注目点となる「駅徒歩3分」ということについて。「駅徒歩3分」が生み出す価値と、注意すべき点を解説しよう。
「シティハウス竹ノ塚」は、なかなか実現しにくい特徴を多く備えたマンションである。
まず、23区内で、駅から徒歩3分である。
駅に近く便利な場所なのに、南向きで、日当たり良好の住戸が多い。
平均71㎡とゆとりある広さを実現。
ゆとりを生かして、収納スペースが多い。
キッチンや浴室、バルコニーの設備が充実し、フルスペックといえる水準だ。
ハンズフリーのオートロックがテレワークルームなど、共用施設も充実する。
「シティハウス竹ノ塚」の販売価格は、約70㎡から75㎡のファミリー向け3LDKタイプが6800万円から8000万円(2024年9月20日時点)。
首都圏全体の新築マンション価格が3LDK・70㎡換算で7677万円になった(不動産経済研究所の「首都圏 新築マンション価格動向2024年上半期」)とされる今、23区内で7000万円台で購入できる住戸が多いのはうれしいところである。
◆「シティハウス竹ノ塚」公式サイトはこちら
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